先日、神奈川でレッスンしている生徒さん用のマウスピースを選定してきました。その時に生徒用に選んだアルトのセルマー・コンセプト。2013年に発売されたこのマウスピースは木管楽器的な暖かなサウンドを持っているのですが、発売当時に吹いた時に感じた、音が詰まる印象が私は苦手で、今まで何度か自分や生徒のマウスピース選定の時に少し吹く程度で、長いこと敬遠してきました。1年ほど前から私がドゥラングルモデルのマウスピースをメインに使っているのも、そのドゥラングルモデルが、コンセプトの設計をベースにしつつも通常のエボナイト(硬質ゴム)に真鍮が組み込まれたハイブリッドな素材でパワーが加わり音が抜けるようになり、コンセプトに感じていた不満が解消されていたことも大きな理由でした。
さて、コンセプトに私はそんな苦手意識を持っていたのですが、今回、生徒の課題の解決にはコンセプトも一つの選択肢だと思い、選定するマウスピースに加えました。その結果、コンセプトのマウスピースが大当たり!最良の1本を選びました。
そしてこれまでコンセプトに苦手意識を持っていた私の感想…「コンセプト、めちゃくちゃいいじゃん!」
そんなわけで、生徒のマウスピースを選定した数日後、今度は自分用のマウスピースでコンセプトを改めて選定しました。現在メインに使っているドゥラングルモデルはとても良いのですが、吹奏楽やアンサンブルの中だと、音が立ちすぎて扱いにくい課題がありました。そういう時にはこれまではS90の180を使っていましたが、この180もだいぶボロボロ、買い替えようと思っていたところだったので、とても良い巡り合わせでした。
実際に、コンセプトの設計(内側の削り方)も、以前と若干変わっているようです。自分自身の奏法も、時間と共に少しずつ変わっています。固定観念に囚われず、情報も印象も常にアップデートしていくことって大切だなあ、と痛感しました。
さて、そんなわけで、今私が使っているマウスピースは、
メイン:ドゥラングルモデル/サブ:コンセプトとなりました(他にも、メタルのマウスピースとかも一応あるけど)。
写真は、以前使っていた古いS90-180の2本も一緒に。
思えば、これまでに色々なマウスピースを使ってきました。記憶が定かではないけれど、アルトだけで20本近くのマウスピースを使ってきたと思います(そして使わなくなったものはほとんど売っぱらった)。
マウスピースは、リードとともに息が音になる最初の最も大事な部分です。ここに最良のものを使うのは、良い演奏をするためにも、上達するためにも大事なこと。ぜひ皆さんも、自分に合った最良のマウスピースを選び続けましょう。
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